時代劇も戦争映画もホラー映画もアクション映画もカンフー映画も実録犯罪モノもポルノも、気がつけばジャンルとして存在していたこうした映画が何とも寂しいことになっている。そればかりか映画館という星々が次々に消え、今またシネパトスという星がひとつ消えようとしている。『インターミッション』は単にその手向け花になってはならないはずである。だからこそ執筆家の樋口さんが立ち上がってわざわざカメラを回したのだ。

はからずもこの映画の中で盲目の少女がこんなことを言う。「映画は星座で、台詞は星。見えない部分を想像して線をひくのが楽しい」目の見える僕にとっても映画とはこういうことかも知れない。映画とは満天の星と星をつなぐようなものである。そして映画それ自体が時代と時代の狭間で、星のように滅んだりまた新たに生まれたりするものなのだろう。

ただ静かにフェイドアウトしてエンドマークも出ない終わらせ方はシネパトスにはふさわしくない。せめて手のひらサイズでもいいから超新星爆発を起こしたい。そして新しい星の誕生を目撃したい。樋口さんの想いはそんなところにあるんじゃないだろうか。

 
紛うことなき傑作である。
シネパトス閉館をモチーフとした、前衛的ドキュメンタリー風映画かと思いきや、映画愛に溢れた極上のエンターテイメント作品に、大いに笑い、最後は涙、涙であった。
劇場を舞台にした普遍的ワン・シチュエーション映画の形式をとりながら、二度と実現する事のないだろう豪華な「女優映画」であり、飽かぬ伏線に満ちた「ミステリー映画」であり、エロティックな「官能映画」であり、映画を愛する作り手による「映画賛歌」である。
何より注目すべきは、3.11以降の日本人の心の襞を丁寧に、かつ挑戦的に描き出し、笑いと涙の中に、今日的テーマが一貫して貫かれている点である。
国家崩壊規模の大地震と、その後の人災を経験しながら、生ぬるい現実の中で未だうたた寝を決め込む代表的日本人を映し出した、染谷将太演じる主人公の虚無を縦軸に、もっと崩壊しないとこの国は変わらないという破壊願望と対象的に描かれる、失ってはいけないもの=シネパトスの存亡をを横軸に、そこを通り過ぎる人々の、人生の《インターミッション》の中に、現代日本に対する監督の怒り、そして愛情が満ち溢れている。

『ダークナイト ライジング』『007 スカイフォール』と並び、今日における「正義とは何か」という問いに、真っ向から向き合った娯楽快作の誕生だ。

 
ごりごり進む感じが、とても良かった。
綺麗にまとめないぞという意志が気持ちよかった。
忘れてたよな、と嫉妬しました。
後半、映画館からも、俳優さんたちへの敬意からも、映画からも、
解き放たれて行く感じで、樋口さんだよなと嬉しくなりました。

 
樋口さんの評論を読む時の面白さがそのまま実写化されたような映画でした。まるでご自身のドキュメンタリーを観ているようでした。いつものように楽しみながら学びました。映画にとって一番大事なこと、この作家の魂、この純度に憧れます!樋口さんは映画監督でも樋口さんでした。それが本当にうれしかったです。感動しました!

 
『インターミッション』は初々しい新人監督の、切ない“お祭り映画”だった。閉館してゆく映画館に集まった人々のおかしげなドラマが紡がれてゆくのを見るうち寂しさは募るが、決して暗くならずに映画の未来の可能性も語られてゆく。自分でもこのテーマを扱ったな、そうだ『ラストキャバレー』だ…… だが、アプローチは違って、物語はシュールな方向へ向かってゆき、”お祭り”のような祝祭感を覚える。シネパトスで観られたら、その感覚は更に強いものになり、終わって欲しく無い、と願うことになるだろう。試写室で見ていてもシネパトスにいるような気がした。

 
映画を観ながらデビュー作「CLOSING TIME」を作った時のことを思い出していた。その作品がオムニバス形式だったこともあるが、映画作りへの積年の思いが精一杯の花を咲かせた、あの時の高揚感を思い出したのだ。樋口尚文監督おめでとう!樋口ワールドは始まったばかり。奥野瑛太さんとは、古湯映画祭で、お目にかかったが、スクリーンで観るのは初めてだった。なんとも冴えない映写技師役で、挙句に蹴りを入れられるわで笑わせてくれた。全くたいしたもんだ!

 
同世代感と映画愛に溢れた心地よい時間を体験でき、楽しかった。多くの人に観てほしいという気持ちになれる作品だと思います。

 
なんて言ったらいいかわらないけれど、宝物のような作品でした。コメディーでホラーでシリアスで、こんな映画初めて観ました。涙こらえるラストでした。いや、ラストに泣くなんて正直思わなかったです。本当に宝物。すばらしかったです。

 
まるでウディ・アレンのようにお喋りで、アルトマンみたいに自由で、でも映画と映画館のための、これは「ラブ・アクチュアリー」でした。最後は樋口監督の「この空の花」ですね。

 
映画批評家の樋口尚文氏が50歳にして監督デビュー! 映画と映画館を愛するすべての人に観てほしい快作!!

 
この映画は劇場への最も幸せな弔辞でした。

 
客席から客席を見続けるという奇妙な構造によって、間にある幻のようで確かな映画の存在が感じられました。客たちのイケてなさ加減が、私たちの鏡のようで面白かった。

 
たしかにね・・・・映画にはこういう手があったのか!!樋口さんでなければできない映画だ。

 
ムチャクチャな映画です。ムチャクチャ遊んでいます。だから、ムチャクチャ爽やかな気分です。試写室の次は劇場に観に行きます!

 
あふれる映画愛!50歳の新人監督の幸福な船出に乾杯!!

 
映画館への愛を感じました!最後はビックリ。秋吉さんが色っぽかったです。


映画愛があふれ出していて、また映画を観たくなりました。なんたる結末!最高です。